文化財複製|古文書・絵巻・屏風・掛軸の高精細複製
富士フイルム 文化推進室 × 株式会社誠勝電子化の、その先へ。
文化財複製で、手元で触れられる文化財をつくる。
原本を傷めない高精細スキャンを起点に、富士フイルム 文化推進室の複製技術へつなぐ取り組みです。デジタル化で守ったその先に、もう一度、手に取れるかたちを。
ご相談・お見積もりは無料です。無理な営業はいたしません。
背景は富士フイルム 文化推進室による文化財複製の例です。
文化財複製とは、掛軸・屏風・絵巻・古文書・古地図といった貴重な原本を、高精細なスキャン(デジタル化)と印刷技術によって、色・図柄・紙の質感まで原本に近いかたちで再現することです。手で写し描く「模写」や、立体物の「レプリカ」とは異なり、原本の情報を忠実にデータ化し、和紙などの素材へ出力して仕立てます。
複製がなぜ必要か――それは保存と活用を両立させるためです。原本は退色・破れ・盗難・火災のリスクから守って収蔵し、来館者や拝観者、研究・教育の現場には複製で公開する。修復中や貸出中で原本を展示できない期間も、複製があれば「見せ続ける」ことができます。本物を守りながら、その価値をより多くの人へ届けるための手段が、文化財複製です。
複製は、博物館・美術館や自治体でも、保存と公開を両立する手段として広く行われています。
原本を守る
退色・劣化・盗難・火災のリスクから守るため、原本は収蔵庫で保存します。
複製で公開する
展示・拝観・教育には複製を使い、いつでも見せられる状態に。
原寸・忠実に再現
色・図柄・和紙の手ざわりまで、原本に近いかたちで仕立てます。
貴重な紙資料をデジタル化すると、劣化や紛失のリスクから守れるうえ、検索や閲覧もしやすくなります。資料を未来へ残し、活用するための確かな一歩です。その上で、展示で実際に手に取ってもらう、教育や研究の現場で開いて確かめる――そうした「触れる」体験まで広げたいとき、もう一つのかたちとして複製という選択肢があります。
この取り組みは、誠勝が原本を傷めずに記録した高精細データを起点に、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社 文化推進室(以下、富士フイルム 文化推進室)の複製技術へつなぎ、原本に近い質感の複製をかたちにするものです。電子化のその先まで、ひとつの流れとして支援します。
原本を守る
デジタル化で原本を保護し、検索・閲覧をしやすくします。
活用に使える複製へ
データを起点に、展示や教育で使える複製をかたちにします。
一連の流れで相談
スキャンから複製まで、ひとつの窓口でご相談いただけます。
前半は誠勝による非破壊・高精細スキャン、後半は富士フイルム 文化推進室による複製制作。役割を分けることで、記録の精度と複製の仕上がりの双方に、それぞれの専門会社が責任を持てる体制にしています。
非破壊スキャン
原本を分解・裁断せずに高精細で記録します。
誠勝データ整備・受け渡し
データを複製の元として整え、富士フイルム 文化推進室へ受け渡します。
誠勝複製制作
素材と色を選び、複製として出力します。
富士フイルム 文化推進室形に仕立てる
巻物・綴じ本・折り本・一枚もの、それぞれの形に仕立てます。
富士フイルム 文化推進室誠勝のスキャン:原本を傷めずに記録する
誠勝は紙資料の非破壊スキャン・電子化を専門に手がけてきました。綴じをほどかない、裁断しない、できる限り原本に負担をかけない方法で記録します。一点ものの古文書、退色や破れのある資料、貴重書など、二度と同じ状態には戻せないものほど、記録の段階で原本を守ることが欠かせません。
複製の仕上がりは、元になるデータの質に大きく左右されます。だからこそ、起点となるスキャン工程を専門会社が担うことに意味があります。誠勝はこの入口の工程を受け持ちます。
- 綴じをほどかず、裁断しない非破壊スキャン
- 退色・破れ・反りのある資料にも配慮した記録
- 複製の元データとして使える品質でデータ化
(誠勝そのままスキャンの自社実績)
スキャンだけでなく、奈良市所蔵作品の複製を、スキャンから仕立てまで誠勝が自社で一貫して手がけた事例です。
奈良市史料保存館 所蔵『月瀬尾山梅渓道の栞』の複製

奈良市史料保存館に所蔵されている『月瀬尾山梅渓道の栞』について、誠勝がスキャン・画像修正・印刷・額装までを一貫して実施しました。完成した複製は仲川奈良市長へ贈呈され、原画に忠実な仕上がりとして高くご評価いただきました。
- 原本のスキャンから画像修正・印刷・額装まで、誠勝が自社で担当
- 自治体(奈良市)所蔵作品の複製・納品の実績
- ジクレー印刷による美術複製にも対応
誠勝の自社実績:本事例は、誠勝が自社でスキャンから額装まで手がけた複製です。美術作品の複製・額装は ジクレー印刷サービス でもご案内しています。
複製の仕上げは、文化財複製で実績を重ねる富士フイルム 文化推進室と連携して行います。印刷の表現技術と素材選定によって、原本に近い質感・色合いまで再現します。誠勝のスキャンから複製・仕立てまで、窓口ひとつで一貫してお任せいただけます。

- EA-Ecoトナー製法による色表現。ゴールド・シルバー・ホワイトのトナーを用い、青金・赤金・銀・胡粉・雲母など日本古来の伝統色の再現に取り組んでいます。
- 原本に近い素材選定。楮・雁皮・三椏・絹・木材など、和紙をはじめとする素材を原本に合わせて選びます。
- 一枚もの・綴じ本・折り本・巻物など、資料の形態に応じた仕立て。
- 赤外線カメラ(富士フイルム GFX100 II IR)による撮影で、肉眼では見えにくくなった墨文字を可視化し、復元に活かす取り組み。
本セクションで紹介する複製・素材・赤外線復元の技術は、富士フイルム 文化推進室による取り組みです。


消えた文字を、もう一度よむ
長い年月で薄れ、肉眼では読み取りにくくなった墨書きがあります。富士フイルム 文化推進室では、赤外線カメラ(富士フイルム GFX100 II IR)による撮影で、こうした消えかけた墨文字を可視化する取り組みを行っています。可視化した内容をもとに、復元へとつなげています。
- 赤外線撮影で、薄れた墨文字を可視化
- 可視化した内容を、複製・復元に活用
事例:安井金比羅宮の算額(天保12年/1841年)を合板に印刷して復元(富士フイルム 文化推進室による事例)。

素材と手ざわりまで、かたちにする
複製の価値は、見た目の色や図柄だけでなく、紙の厚みや、綴じ・折りの構造といった、手に取ったときの質感にもあります。富士フイルム 文化推進室では、楮・雁皮・三椏・絹・木材など、原本に近い素材を選び、一枚もの・綴じ本・折り本・巻物といった形態に合わせて仕立てています。
- 楮・雁皮・三椏などの和紙、絹、木材から素材を選定
- 一枚もの・綴じ本・折り本・巻物の各形態に対応
- 紙の質感・厚み・構造まで含めて、触れる体験を重視
素材選定・仕立ての技術は、富士フイルム 文化推進室による取り組みです。
巻物・綴じ本・折り本・一枚もの、いずれにも対応します。原本の形態や状態によって、適したスキャン方法・素材・仕立てが変わります。
古文書・古典籍の複製
書状・記録・経典・貴重書など。綴じをほどかず非破壊で記録し、綴じ本・折り本に仕立てます。
絵巻・絵図の複製
金箔・彩色・微細な描写を高精細に記録し、巻子(巻物)の形態で再現します。
掛軸・屏風の複製
大判の作品にも対応。複製後の表装・軸装・屏風仕立てまで含めてご相談いただけます。
書画・絵画の複製
美術作品の複製・額装に対応。誠勝のジクレー印刷の実績があります。
古地図・絵図の複製
大型の地図・絵図も、分割スキャンから原寸再現まで対応します。
写真・フィルムの複製
古写真・フィルムのデジタル化と複製。退色した写真の記録にも対応します。
以下はいずれも富士フイルム 文化推進室が公開している複製事例であり、引用です。誠勝の実績ではありません。連携では、これらの複製制作に、誠勝の非破壊・高精細スキャンを起点としてつなぎます。
東寺百合文書
ユネスコ「世界の記憶」に登録された大量の文書を複製。
松崎天神縁起絵巻
絵巻の図柄と色彩を複製。
徳川家康 知行方目録
神社所蔵の古文書を複製。
織田信長 書状
戦国武将の書状を複製。
和泉式部物語
古典文学の綴じ本を複製。
細川忠利 血判起請文
血判を伴う起請文を複製。
南方熊楠「ロンドン抜書」
研究者の手稿資料を複製。
安井金比羅宮の算額
赤外線撮影で墨文字を可視化し、合板に印刷して復元。
(出典:富士フイルム 文化推進室。これらは富士フイルムの受賞・実績であり、誠勝の実績ではありません。)
各事例の所蔵先・表記は富士フイルム 文化推進室の公開情報によります。掲載前に最終確認します。
原本を保管したまま公開
原本は適切な環境で保存し、来館者には複製で展示・公開できます。
手に取れる教材として
教育・研究の現場で、実際に開いたり並べたりして確かめられます。
日常利用できる一点を
劣化の進む原本に代えて、日常的に使えるもう一点を確保できます。
スキャン/デジタル化は誠勝、複製制作は富士フイルム 文化推進室が担う前提での活用例です。具体的な可否・仕様は資料の状態により異なります。
原本を動かせなくても対応
館外に持ち出せない・原本を預けられない場合も、出張でのスキャンをご相談いただけます。綴じをほどかず、裁断しない非破壊が前提です。
機密・寺宝の取り扱い
未公開資料や寺社の宝物も、秘密保持契約(NDA)に対応。誠勝はプライバシーマークを取得し、ISO27001(ISMS)に準拠した管理体制で運用しています。
著作権・所蔵者の表記
複製データの利用範囲・所蔵先の表記・第三者公開の可否など、権利まわりの整理もご相談のうえ進めます。
役割と責任の分担
窓口・スキャンは誠勝、複製制作は富士フイルム 文化推進室。ご連絡・お見積もり・ご請求は誠勝に一本化します。
ご相談から納品までの流れと、費用・納期の考え方をご案内します。公的機関・大学のご担当者さま向けの対応も承ります。
- 進め方:ご相談 → 現物確認・サンプル → お見積もり → 非破壊スキャン → 複製制作 → 仕立て・納品
- 費用:原本の形態・サイズ・点数・技法・素材・仕立ての有無によって変わるため、お見積もり制です。まずは概算だけでもご相談ください。
- 納期:内容により異なります。標準的な目安と、ご希望時期(展示・式年行事・年度内など)に合わせた調整をご相談いただけます。
- 公的機関・大学向け:仕様書のひな形提供、相見積もり、年度内(3月末)納期のご相談、請求書・公費でのお支払いに対応します。