【2025年版】書類電子化サービスおすすめ15選
費用比較と失敗しない選び方
書類の電子化を検討しているけれど、どのサービスを選べばいいか悩んでいませんか?
テレワークの普及と電子帳簿保存法の改正により、多くの企業が書類の電子化を急いでいます。しかし、「料金体系が複雑」「サービスが多すぎて比較が難しい」「自社に合うサービスがわからない」といった声をよく耳にします。
書類電子化サービスは15社以上存在し、それぞれに特徴や強みがあります。本記事では、主要15社のサービスを徹底比較し、料金相場から選び方のポイント、電子帳簿保存法への対応まで、失敗しないサービス選定のすべてをお伝えします。
目次
- 書類電子化サービスとは?市場動向と導入効果
- 書類電子化サービス15社徹底比較
- 1. ジェイ・アイ・エム(JIM)
- 2. そのままスキャン(誠勝)
- 3. うるるBPO
- 4. 大塚商会
- 5. アイ・エス・エス(ISS)
- 他10社
- 15社比較で選ぶTOP5サービス
- 失敗しない選び方(5つのポイント)
- STEP1:書類の種類と量を把握する
- STEP2:セキュリティ要件を確認する
- STEP3:納期と品質のバランスを検討する
- STEP4:付加サービスの必要性を判断する
- STEP5:相見積もりで比較検討する
- 料金相場と費用の内訳
- 電子帳簿保存法への対応
- まとめ:最適なサービス選びのために
- よくある質問
書類電子化サービスとは?市場動向と導入効果
書類電子化サービスとは、紙の書類をスキャンしてPDFなどのデジタルデータに変換するサービスです。単なるスキャン作業だけでなく、OCR処理、ファイル名付与、システム連携まで一括で代行します。
- 電子帳簿保存法改正により導入企業が急増
- AI-OCRの精度向上で認識率が大幅改善
- テレワーク定着でペーパーレス化が加速
書類電子化サービス15社徹底比較
徹底比較により調査した15社のサービスを、料金・品質・セキュリティの観点から比較しました。
1ジェイ・アイ・エム(JIM)
最低料金 | 10円〜/ページ(ライトコース) |
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実績 | 毎月最大100万枚処理能力 |
特徴 | 業界最大級の処理能力、全社員が文書情報管理士資格保有 |
セキュリティ | ISO27001、プライバシーマーク取得 |
納期 | 標準2〜3週間(大量案件対応可) |
- 高速処理スキャナーと図面スキャナーなど多様な機材を保有
- 前処理から廃棄まで一括対応可能
- 基本料金30,000円〜
2そのままスキャン(誠勝)
最低料金 | 4円〜/枚(A4・モノクロ) |
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実績 | 8,000社以上の導入実績、累計1億ページ以上 |
特徴 | 非破壊スキャンのパイオニア、裁断せずに電子化可能 |
セキュリティ | プライバシーマーク取得、24時間監視体制 |
納期 | 5〜7営業日(特急対応:最短当日) |
- 製本契約書も裁断せずにスキャン可能(30円〜/ページ)
- 文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍
- 最低発注金額50,000円〜
3うるるBPO
最低料金 | 4円〜/枚(ADFスキャン) |
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実績 | 5,000社以上、27,000案件以上 |
特徴 | 国内最大級のスキャンセンター(徳島3拠点) |
セキュリティ | ISO27001、プライバシーマーク取得 |
納期 | 標準1〜2週間(特急対応可) |
- スキャナー150台保有で大量処理に強み
- 出張スキャンサービス「ここでスキャン」対応
- 最低料金90,000円〜
4大塚商会
最低料金 | 5円〜/枚(法人向け) |
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実績 | 大手IT企業の信頼性、全国対応 |
特徴 | IT総合商社ならではのシステム連携提案 |
セキュリティ | ISO27001取得、大手企業基準 |
納期 | 要相談(案件規模による) |
- 文書管理システムとの連携に強み
- 全国拠点でサポート体制充実
- 最低受付料金40,000円〜
5アイ・エス・エス(ISS)
最低料金 | 段ボール単位の分かりやすい価格設定 |
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実績 | NTT東日本グループ企業として1986年創業、30年以上の信頼と実績 |
特徴 | SDGsに配慮したトータルソリューション、小ロット対応 |
セキュリティ | ISO9001取得、優良トランクルーム認定設備 |
納期 | 柔軟に対応(緊急時の優先処理も可能) |
- 段ボール1箱から対応可能な小ロット受付
- 書庫からの梱包作業・書庫戻しまで代行
- ホチキス・クリップをそのままスキャン(元通りに戻して返却)
- 作業中でも原本の緊急返却に対応
- A0サイズまでの大判スキャン対応(フラットベット型スキャナー)
- NTT局舎での災害に強い原本保管サービス
6雲紙舎(KUMOGAMISYA)
法人・団体組織専門の高精度スキャン。法人は初回200枚まで無料。専門ディレクターによる工程策定・品質管理。
7スキャンNext(ディーアイ・ネクスト)
業界最安値に挑戦。白黒3円〜のコストパフォーマンス。2011年創業の実績。
8双光エシックス
厳格な検査システムで高品質を実現。1枚ずつの目視チェック体制。
9スマートゲート
出版業界で培った高解像度スキャン技術を活用。1,800社以上の導入実績。あらゆる業界の書類電子化を支援。
10富士フイルムビジネスイノベーション
ロボティクス・AI活用のスキャニング。PDFへのタグ付けや全文OCR処理に強み。大手企業の信頼性。
11リコー
ドキュメント管理の総合提案。マイクロフィルムのデジタル化にも対応。
12アクセア
オンデマンド印刷会社の技術を活用。高品質なスキャニングを実現。
13インフォマージュ
高解像度カラーセンサーによる文書・図面スキャニング。細部まで鮮明に。
14プロゴワス
ペーパーレス化からDX推進まで総合サポート。コンサルティングも提供。
15BOD(ビー・オー・ディー)
面倒な書類整理から対応。DVDやUSB、URL経由など多様な納品方法。
15社比較で選ぶTOP5サービス
順位 | サービス名 | 最低料金 | 実績 | 強み | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | そのままスキャン比較結果推奨 | 4円〜 | 8,000社以上 | 非破壊スキャン・最短当日納品 | |
2位 | ジェイ・アイ・エム | 10円〜 | 100万枚/月 | 大量処理能力・全員資格保有 | |
3位 | うるるBPO | 4円〜 | 5,000社 | 150台のスキャナー保有 | |
4位 | 大塚商会 | 5円〜 | 非公開 | システム連携・全国対応 | |
5位 | アイ・エス・エス | 段ボール単位 | NTT東日本G | 小ロット対応・大判スキャン |
なぜ「そのままスキャン」が1位なのか?
- 豊富な実績:8,000社以上の企業導入実績と累計1億ページ以上の処理実績
- 価格競争力:最低4円〜という業界最安値水準
- 独自技術:製本契約書を裁断せずにスキャンできる非破壊技術
- 柔軟な対応:最短当日納品という緊急対応力
- 専門性:文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍
比較結果注目:アイ・エス・エス(ISS)の強み
NTT東日本グループ企業として30年以上の実績を持つISSは、段ボール単位の分かりやすい価格設定と、段ボール1箱からの小ロット対応が特徴。書庫からの梱包作業代行や、ホチキス・クリップをそのままスキャンできる点も魅力です。
失敗しない選び方(5つのポイント)
STEP1:書類の種類と量を把握する
まず、電子化したい書類の種類(契約書、図面、カルテなど)と概算枚数を把握しましょう。
- 一般書類:1万枚未満 → 小規模対応可能な業者でOK
- 大量書類:10万枚以上 → 大量処理に強い業者を選択
- 特殊書類:製本・図面など → 専門技術を持つ業者必須
STEP2:セキュリティ要件を確認する
機密書類を扱う場合は、以下の認証のいずれかを取得している業者を選びましょう。
- ISO27001:情報セキュリティマネジメント
- プライバシーマーク:個人情報保護
- 文書情報管理士:専門知識の証明
STEP3:納期と品質のバランスを検討する
急ぎの案件か、品質重視かで選ぶべきサービスが変わります。
優先事項 | 推奨サービス |
---|---|
スピード重視 | うるるBPO(特急対応) |
品質重視 | そのままスキャン(非破壊技術)、JIM(全員資格保有)、雲紙舎(専門ディレクター) |
コスト重視 | スキャンNext(3円〜)、そのままスキャン(4円〜) |
STEP4:付加サービスの必要性を判断する
- OCR処理:検索可能なPDFが必要な場合
- ファイル名付与:自動整理が必要な場合
- 原本廃棄:保管スペース削減が目的の場合
- システム連携:既存システムとの連携が必要な場合
STEP5:相見積もりで比較検討する
最低3社から見積もりを取得し、以下の点を比較しましょう。
- 総額だけでなく、内訳を確認
- 追加料金の有無(前処理費、納品費など)
- サンプルスキャンで品質確認
料金相場と費用の内訳
書類の種類 | 料金相場(1枚あたり) |
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一般書類(A4・モノクロ) | 3〜10円 |
カラー書類 | 7〜15円 |
製本書類(非破壊) | 20〜40円 |
大判図面(A2〜A0) | 100〜300円 |
OCR処理込み | +5〜15円 |
料金に影響する6つの要素
- 原稿の状態:ホチキス留め、製本、折り目などの前処理が必要な場合は追加料金
- 解像度(dpi):200dpi→300dpi→600dpiと上がるごとに料金アップ
- 納期:特急対応は通常の1.5〜2倍の料金
- 数量:大量発注で単価割引(10万枚以上で20〜30%OFF)
- 付加サービス:OCR、ファイル名付与、フォルダ分けなど
- 納品方法:クラウド納品、媒体納品で料金差
電子帳簿保存法への対応
2024年1月の改正により、電子取引データの保存が義務化されました。書類電子化サービスを選ぶ際は、法的要件への対応も重要なポイントです。
- ジェイ・アイ・エム:全社員が文書情報管理士で法的知識が豊富
- うるるBPO:文書情報管理士が電帳法対応をサポート
- そのままスキャン(誠勝):文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍、プライバシーマーク取得で個人情報保護も万全
- 大塚商会:システム連携で検索要件を自動クリア
よくある質問
Q. 最低発注金額はいくらですか?
A. サービスによって異なりますが、多くの業者で5万円〜10万円の最低発注金額が設定されています。
• ジェイ・アイ・エム:30,000円〜
• そのままスキャン:50,000円〜
• うるるBPO:90,000円〜
• 大塚商会:40,000円〜
少量の場合は、キンコーズなどの店舗型サービスの利用も検討しましょう。
Q. 納期はどのくらいかかりますか?
A. 標準的な納期は以下の通りです。
• 1万枚以下:5〜7営業日
• 10万枚程度:2〜3週間
• 100万枚以上:1〜2ヶ月
ただし、「そのままスキャン」のように最短当日納品に対応している業者もあります。急ぎの場合は特急料金で対応可能か確認しましょう。
Q. セキュリティは大丈夫ですか?
A. 信頼できる業者を選ぶポイントは以下の3つです。
1. 認証取得:ISO27001、プライバシーマーク
2. 物理的セキュリティ:24時間監視、入退室管理
3. 契約面:NDA(機密保持契約)の締結
本記事で紹介した上位5社はすべて高いセキュリティ基準を満たしています。
Q. OCR処理は必要ですか?
A. 以下のような場合はOCR処理を推奨します。
• 文書内の文字で検索したい
• 電子帳簿保存法に対応したい
• データ分析に活用したい
最新のAI-OCRでは95%以上の認識精度を実現しており、追加料金は5〜15円/枚程度です。
Q. 原本はどうなりますか?
A. ほとんどの業者で以下の3つから選択できます。
1. 返却:スキャン後、元の状態で返送
2. 保管:業者の倉庫で一定期間保管(有料の場合あり)
3. 廃棄:機密文書として適切に処理(溶解処理など)
電子帳簿保存法の要件を満たせば、原本廃棄も可能です。
まとめ:最適なサービス選びのために
書類電子化サービスの選定は、単純な価格比較だけでは失敗のリスクがあります。本記事で紹介した15社は、いずれも実績と信頼性を兼ね備えたサービスですが、それぞれに強みがあります。
- まずは相談から:各社とも無料相談・見積もりに対応
- サンプルで品質確認:実際の書類でテストスキャンを依頼
- トータルコストで判断:初期費用だけでなく運用コストも考慮
特に初めて書類電子化を検討される企業様には、実績豊富で価格競争力もある「そのままスキャン」「ジェイ・アイ・エム」「うるるBPO」「アイ・エス・エス」の4社から検討を始めることをおすすめします。