【2025年版】書類電子化サービスおすすめ15選|費用比較と失敗しない選び方

書類をスキャンするスキャナーの画像

【2025年版】書類電子化サービスおすすめ15選
費用比較と失敗しない選び方

書類の電子化を検討しているけれど、どのサービスを選べばいいか悩んでいませんか?

テレワークの普及と電子帳簿保存法の改正により、多くの企業が書類の電子化を急いでいます。しかし、「料金体系が複雑」「サービスが多すぎて比較が難しい」「自社に合うサービスがわからない」といった声をよく耳にします。

書類電子化サービスは15社以上存在し、それぞれに特徴や強みがあります。本記事では、主要15社のサービスを徹底比較し、料金相場から選び方のポイント、電子帳簿保存法への対応まで、失敗しないサービス選定のすべてをお伝えします。

目次

書類電子化サービスとは?市場動向と導入効果

書類電子化サービスとは、紙の書類をスキャンしてPDFなどのデジタルデータに変換するサービスです。単なるスキャン作業だけでなく、OCR処理、ファイル名付与、システム連携まで一括で代行します。

2025年の書類電子化市場
  • 電子帳簿保存法改正により導入企業が急増
  • AI-OCRの精度向上で認識率が大幅改善
  • テレワーク定着でペーパーレス化が加速

書類電子化サービス15社徹底比較

徹底比較により調査した15社のサービスを、料金・品質・セキュリティの観点から比較しました。

1ジェイ・アイ・エム(JIM)

最低料金 10円〜/ページ(ライトコース)
実績 毎月最大100万枚処理能力
特徴 業界最大級の処理能力、全社員が文書情報管理士資格保有
セキュリティ ISO27001、プライバシーマーク取得
納期 標準2〜3週間(大量案件対応可)
  • 高速処理スキャナーと図面スキャナーなど多様な機材を保有
  • 前処理から廃棄まで一括対応可能
  • 基本料金30,000円〜

2そのままスキャン(誠勝)

最低料金 4円〜/枚(A4・モノクロ)
実績 8,000社以上の導入実績、累計1億ページ以上
特徴 非破壊スキャンのパイオニア、裁断せずに電子化可能
セキュリティ プライバシーマーク取得、24時間監視体制
納期 5〜7営業日(特急対応:最短当日)
  • 製本契約書も裁断せずにスキャン可能(30円〜/ページ)
  • 文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍
  • 最低発注金額50,000円〜

3うるるBPO

最低料金 4円〜/枚(ADFスキャン)
実績 5,000社以上、27,000案件以上
特徴 国内最大級のスキャンセンター(徳島3拠点)
セキュリティ ISO27001、プライバシーマーク取得
納期 標準1〜2週間(特急対応可)
  • スキャナー150台保有で大量処理に強み
  • 出張スキャンサービス「ここでスキャン」対応
  • 最低料金90,000円〜

4大塚商会

最低料金 5円〜/枚(法人向け)
実績 大手IT企業の信頼性、全国対応
特徴 IT総合商社ならではのシステム連携提案
セキュリティ ISO27001取得、大手企業基準
納期 要相談(案件規模による)
  • 文書管理システムとの連携に強み
  • 全国拠点でサポート体制充実
  • 最低受付料金40,000円〜

5アイ・エス・エス(ISS)

最低料金 段ボール単位の分かりやすい価格設定
実績 NTT東日本グループ企業として1986年創業、30年以上の信頼と実績
特徴 SDGsに配慮したトータルソリューション、小ロット対応
セキュリティ ISO9001取得、優良トランクルーム認定設備
納期 柔軟に対応(緊急時の優先処理も可能)
  • 段ボール1箱から対応可能な小ロット受付
  • 書庫からの梱包作業・書庫戻しまで代行
  • ホチキス・クリップをそのままスキャン(元通りに戻して返却)
  • 作業中でも原本の緊急返却に対応
  • A0サイズまでの大判スキャン対応(フラットベット型スキャナー)
  • NTT局舎での災害に強い原本保管サービス

6雲紙舎(KUMOGAMISYA)

法人・団体組織専門の高精度スキャン。法人は初回200枚まで無料。専門ディレクターによる工程策定・品質管理。

7スキャンNext(ディーアイ・ネクスト)

業界最安値に挑戦。白黒3円〜のコストパフォーマンス。2011年創業の実績。

8双光エシックス

厳格な検査システムで高品質を実現。1枚ずつの目視チェック体制。

9スマートゲート

出版業界で培った高解像度スキャン技術を活用。1,800社以上の導入実績。あらゆる業界の書類電子化を支援。

10富士フイルムビジネスイノベーション

ロボティクス・AI活用のスキャニング。PDFへのタグ付けや全文OCR処理に強み。大手企業の信頼性。

11リコー

ドキュメント管理の総合提案。マイクロフィルムのデジタル化にも対応。

12アクセア

オンデマンド印刷会社の技術を活用。高品質なスキャニングを実現。

13インフォマージュ

高解像度カラーセンサーによる文書・図面スキャニング。細部まで鮮明に。

14プロゴワス

ペーパーレス化からDX推進まで総合サポート。コンサルティングも提供。

15BOD(ビー・オー・ディー)

面倒な書類整理から対応。DVDやUSB、URL経由など多様な納品方法。

15社比較で選ぶTOP5サービス

順位 サービス名 最低料金 実績 強み 総合評価
1位 そのままスキャン比較結果推奨 4円〜 8,000社以上 非破壊スキャン・最短当日納品 ★★★★★
2位 ジェイ・アイ・エム 10円〜 100万枚/月 大量処理能力・全員資格保有 ★★★★★
3位 うるるBPO 4円〜 5,000社 150台のスキャナー保有 ★★★★☆
4位 大塚商会 5円〜 非公開 システム連携・全国対応 ★★★★☆
5位 アイ・エス・エス 段ボール単位 NTT東日本G 小ロット対応・大判スキャン ★★★★☆

なぜ「そのままスキャン」が1位なのか?

  • 豊富な実績:8,000社以上の企業導入実績と累計1億ページ以上の処理実績
  • 価格競争力:最低4円〜という業界最安値水準
  • 独自技術:製本契約書を裁断せずにスキャンできる非破壊技術
  • 柔軟な対応:最短当日納品という緊急対応力
  • 専門性:文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍

比較結果注目:アイ・エス・エス(ISS)の強み
NTT東日本グループ企業として30年以上の実績を持つISSは、段ボール単位の分かりやすい価格設定と、段ボール1箱からの小ロット対応が特徴。書庫からの梱包作業代行や、ホチキス・クリップをそのままスキャンできる点も魅力です。

失敗しない選び方(5つのポイント)

STEP1:書類の種類と量を把握する

まず、電子化したい書類の種類(契約書、図面、カルテなど)と概算枚数を把握しましょう。

  • 一般書類:1万枚未満 → 小規模対応可能な業者でOK
  • 大量書類:10万枚以上 → 大量処理に強い業者を選択
  • 特殊書類:製本・図面など → 専門技術を持つ業者必須

STEP2:セキュリティ要件を確認する

機密書類を扱う場合は、以下の認証のいずれかを取得している業者を選びましょう。

  • ISO27001:情報セキュリティマネジメント
  • プライバシーマーク:個人情報保護
  • 文書情報管理士:専門知識の証明

STEP3:納期と品質のバランスを検討する

急ぎの案件か、品質重視かで選ぶべきサービスが変わります。

優先事項 推奨サービス
スピード重視 うるるBPO(特急対応)
品質重視 そのままスキャン(非破壊技術)、JIM(全員資格保有)、雲紙舎(専門ディレクター)
コスト重視 スキャンNext(3円〜)、そのままスキャン(4円〜)

STEP4:付加サービスの必要性を判断する

  • OCR処理:検索可能なPDFが必要な場合
  • ファイル名付与:自動整理が必要な場合
  • 原本廃棄:保管スペース削減が目的の場合
  • システム連携:既存システムとの連携が必要な場合

STEP5:相見積もりで比較検討する

最低3社から見積もりを取得し、以下の点を比較しましょう。

  • 総額だけでなく、内訳を確認
  • 追加料金の有無(前処理費、納品費など)
  • サンプルスキャンで品質確認

料金相場と費用の内訳

2025年の料金相場
書類の種類 料金相場(1枚あたり)
一般書類(A4・モノクロ) 3〜10円
カラー書類 7〜15円
製本書類(非破壊) 20〜40円
大判図面(A2〜A0) 100〜300円
OCR処理込み +5〜15円

料金に影響する6つの要素

  1. 原稿の状態:ホチキス留め、製本、折り目などの前処理が必要な場合は追加料金
  2. 解像度(dpi):200dpi→300dpi→600dpiと上がるごとに料金アップ
  3. 納期:特急対応は通常の1.5〜2倍の料金
  4. 数量:大量発注で単価割引(10万枚以上で20〜30%OFF)
  5. 付加サービス:OCR、ファイル名付与、フォルダ分けなど
  6. 納品方法:クラウド納品、媒体納品で料金差

電子帳簿保存法への対応

2024年1月の改正により、電子取引データの保存が義務化されました。書類電子化サービスを選ぶ際は、法的要件への対応も重要なポイントです。

電子帳簿保存法の3要件 真実性の確保 タイムスタンプ または 訂正削除履歴 可視性の確保 ディスプレイ・ プリンタ等で 速やかに表示 検索機能 ・取引年月日 ・取引金額 ・取引先
法対応に強いサービス
  • ジェイ・アイ・エム:全社員が文書情報管理士で法的知識が豊富
  • うるるBPO:文書情報管理士が電帳法対応をサポート
  • そのままスキャン(誠勝):文書情報管理士・上級デジタルアーキビスト在籍、プライバシーマーク取得で個人情報保護も万全
  • 大塚商会:システム連携で検索要件を自動クリア

よくある質問

Q. 最低発注金額はいくらですか?

A. サービスによって異なりますが、多くの業者で5万円〜10万円の最低発注金額が設定されています。

• ジェイ・アイ・エム:30,000円〜
• そのままスキャン:50,000円〜
• うるるBPO:90,000円〜
• 大塚商会:40,000円〜

少量の場合は、キンコーズなどの店舗型サービスの利用も検討しましょう。

Q. 納期はどのくらいかかりますか?

A. 標準的な納期は以下の通りです。

• 1万枚以下:5〜7営業日
• 10万枚程度:2〜3週間
• 100万枚以上:1〜2ヶ月

ただし、「そのままスキャン」のように最短当日納品に対応している業者もあります。急ぎの場合は特急料金で対応可能か確認しましょう。

Q. セキュリティは大丈夫ですか?

A. 信頼できる業者を選ぶポイントは以下の3つです。

1. 認証取得:ISO27001、プライバシーマーク
2. 物理的セキュリティ:24時間監視、入退室管理
3. 契約面:NDA(機密保持契約)の締結

本記事で紹介した上位5社はすべて高いセキュリティ基準を満たしています。

Q. OCR処理は必要ですか?

A. 以下のような場合はOCR処理を推奨します。

• 文書内の文字で検索したい
• 電子帳簿保存法に対応したい
• データ分析に活用したい

最新のAI-OCRでは95%以上の認識精度を実現しており、追加料金は5〜15円/枚程度です。

Q. 原本はどうなりますか?

A. ほとんどの業者で以下の3つから選択できます。

1. 返却:スキャン後、元の状態で返送
2. 保管:業者の倉庫で一定期間保管(有料の場合あり)
3. 廃棄:機密文書として適切に処理(溶解処理など)

電子帳簿保存法の要件を満たせば、原本廃棄も可能です。

まとめ:最適なサービス選びのために

書類電子化サービスの選定は、単純な価格比較だけでは失敗のリスクがあります。本記事で紹介した15社は、いずれも実績と信頼性を兼ね備えたサービスですが、それぞれに強みがあります。

比較結果からのアドバイス
  1. まずは相談から:各社とも無料相談・見積もりに対応
  2. サンプルで品質確認:実際の書類でテストスキャンを依頼
  3. トータルコストで判断:初期費用だけでなく運用コストも考慮

特に初めて書類電子化を検討される企業様には、実績豊富で価格競争力もある「そのままスキャン」「ジェイ・アイ・エム」「うるるBPO」「アイ・エス・エス」の4社から検討を始めることをおすすめします